魔のイヤイヤ期について

二歳から三歳の頃にやってくるイヤイヤ期。なんでも「イヤ!」とつっぱねるので物事がはかどらず、子どもと親が互いにストレスをため込んでしまう時期でもあります。この難しい時期をどう乗り越えていけばよいでしょうか。お互いに少しでも軽い負担で済む対処法を考えていきたいと思います。   イヤイヤ期は子どもが自分の意思表示をするという練習のためにとても大切な時期です。このときに頭ごなしに叱るばかりでは親のほうも疲れてしまいます。子どももただ「ダメ」と言われてしまっては、意味もなく意地をはってしまい、また叱られては意地になるという悪循環に陥りがちです。また、「ダメ」の一点張りだと、自分の意思は一切通らないものだと思い込んでしまい、さらに成長してからの性格の形成に悪影響が出ることもあります。だからと言って何もしないままでは、こなさなければならない日々の用事も進まず、親はますますイライラしてしまいます。子どもの主張を尊重しながらも乗り越えていく方法はないでしょうか。   「イヤ!」を受け入れる 一度「イヤ!」と言い出せばもう、イヤイヤモードは止まりません。そのたびに「やりなさい」と真っ向から対抗しているとキリがないので、一度「イヤ!」を受け入れてみましょう。たとえば着替えるのが「イヤ」なときは、「そっか、いやなんだね。じゃあ着替えなくていいよ」と「イヤ」であることを聞き入れてほかの用事を先に進めます。   気をそらす 買い物で外出をするために着替えなければならない場合「今日のごはんは何がいい?」などと買い物に関連した話を子どもに振って、一旦「着替える」ことから気をそらしてもらいます。一旦気がそれているところで話を続けながら服を着せていきます。少し先のことを考えてもらうようにし、そのあいだに「イヤ」なことを済ませてしまうという作戦です。できれば「イヤ」なことの延長線上にある出来事を取り上げて、考えることに夢中になれるような話が振れるといいですね。着替えも終わってしまえば「イヤ」だったことも過ぎ去るようなので、わたしたちも何事もなかったように次のことに取り組みましょう。   余裕を持たせる 事前に予定が決まっている場合は「イヤイヤ」を想定して早めに動きだしましょう。そのためにも、予定はパンパンに詰め込まずに済むほうが望ましいですね。時間に余裕がないとこちらもあせりでイライラしてしまい、無駄に叱ってしまう可能性があります。時間に余裕を持たせることでこちらの心にもゆとりができ、子どもの話にゆっくり付き合えたりします。できるだけ穏やかな心の状態で、自然にやる気を出せる環境をつくってあげましょう。   完璧じゃなくていい こうしなければ、という考え方がクセづいてしまっている人は、思いきって取り払ってみてください。おどろくほど楽になれると思います。と言っても、無意識で縛られてしまっていることが多いので気づきにくいものでしょう。何時までに寝かせる、汚さないように、などもそのひとつです。ぐずるならきっちりこの時間に寝つけなくてもいいや、汚れてもいいや、というくらいの気持ちでいたほうが、結果的にうまくいくこともあります。予定が乱れることにいら立つよりも、そうかそうか、と受け入れてとことん付き合う、くらいのほうが子どもも納得してすぐに寝てくれたりします。親のピリピリとした空気を伝えてストレスをかけるよりも、子どもが自分で率先してできる環境を整えておいたほうがスムーズだったりします。これじゃダメだと思わず、こんなもんか、程度に考えられると気持ちが軽くなると思います。   納得してもらう 子どもがイヤイヤというものを頭から否定するのではなく「そうなんだね」と受け入れたら、「○○だから○○しよう」と提案してみましょう。たとえば「お買い物行くからお着替えしよう」などです。なぜしなくちゃいけないのか、という漠然とした不満を「イヤイヤ」にぶつけている場合は、なぜ必要なのかを説明することで納得し、自分から着替えてくれたりします。子どもを叱って育てると考えるよりも、人として接すると捉えたほうが分かりやすいかもしれません。人に動いてもらいたいときはなぜ動く必要があるのか理由を説明すると思います。それを毎回繰り返すというイメージです。   ワンパターンな方法では対処しきれないかもしれませんが、まずはゆとりを持てる環境づくりが大切になってくると思います。10分15分の時間の余裕などがそのゆとりにつながったりしますので、イヤイヤ期への対処は余裕をもつことからはじめてみてはいかがでしょうか。